緊急事態宣言解除を受けて、参拝する機会を見つけていましたが、12月3日、日帰りで長野善光寺を参拝してきました。
前々より善光寺には聖天さまがお祀りされていると聞いており、ネットで調べてみると大勧進に聖天堂がありました。ある本に、その昔、善光寺の経営がよくなかった時、聖天さまに祈願をしてよくなったということが書かれています。
当日は早朝6時に浴油供を済ませ、いつもの聖天尊法友2名、信者1名と共に10時、大宮駅より新幹線に乗車、1時間にて長野駅着。少し早い時間ではありましたが門前のそばで有名な「藤木庵」にて昼食。大変おいしいおそばを頂きました。
善光寺は本来ならば今年は「前立本尊御開帳」の年でしたが、コロナ禍により延期され来年、令和4年4月3日~6月29日の開催となりました。昼食後、本堂参拝を済ませ大勧進の門をくぐり諸堂を見て回りましたが、聖天堂は見当りません。一度、門の外へ出て確認すると大勧進の左側の駐車場の奥まった高い所に聖天堂はありました。
参拝したい旨(むね)を告(つ)げると若いお坊さんが戸を開けてくれました。我々はお堂の中に入り皆で法楽を捧げることができました。聖天堂の中は向って左側に聖天壇、右側に護摩壇が置かれています。
正直な所、大伽藍の善光寺の聖天堂ということで "勝手に豪華絢爛(ごうかけんらん)たる荘厳(しょうごん)を想像" していましたので、お堂を始め質素な佇(たたず)まいに少し驚きを隠せませんでした。又、聖天壇には清酒、お団、大根等の供物がお供えされておりましたが、我々の見る限りでは多羅(たら)等の浴油に使う仏具は見あたりませんでした。どのようなご供養をされているのか知りたいところではありましたが、聞く術(すべ)もなく山門を後に致しました。
レンタカーにて善光寺を出発し、次に参拝したのは真言宗智山派長谷寺(住職 岡澤慶澄師)です。
日帰りのため時間的余裕があまりなく長野駅に近い長谷寺に参拝させて頂きました。この寺には2年前に家内と二人でお参りさせていただきましたので(長野の古刹参拝)、詳しくは書きませんが、岡澤住職ご夫妻の寺を護(まも)り、仏道を求める熱い思いにはいつも敬服しております。帰り道に思わず口々に「この寺は生きているね」という言葉がでました。
そして最後にお参りしたのは長谷寺より車で約20分の曹洞宗典厩寺(てんきゅうじ)です。こちらの寺は川中島の戦いで討ち死にした武田信玄公の弟典厩(武田)信繁のお墓があり、境内には川中島合戦記念館も建てられ様々な画や武具が展示されています。
また川中島合戦後300年を記念し戦没者の菩提を弔って造られた身丈2丈(約6m)の大閻魔大王像があり、圧巻です。
元は真言宗であったということで聖天さまが祀られており、ご住職よりご案内を頂き本堂にお祀りされている聖天さまを参拝させて頂くことができました。
長谷寺、典厩寺のご住職には細やかなご案内とご接待を頂き心より御礼申しあげます。
合掌
2021年12月13日